こんにちは🌞
安里駅前不動産の山城と申します。
みなさまは不動産会社に不動産の売却をお願いする場合、３つの媒介契約があるのはご存じでしょうか？

媒介契約には、縛りの厳しい専属専任契約から専属契約、どの不動産会社にお願いしても良い一般媒介契約の３種類があります。

売主様は、不動産を売却する場合、どのタイプを選択しても良いのですが、契約する内容によって、不動産会社の対応や売却できる金額に差が出てしまうこともありますので注意が必要です。

・専属専任契約
１社の不動産会社にすべてを一任する形となりますので、不動産会社は最低でも週１回の報告義務があります。不動産会社としては、社の威信を掛けて売却に特化して営業活動をしていきます。売却依頼した不動産会社にすべてを一任する形となりますので、売主様での買主様を探すことは不可となります。


・専任契約
専属専任契約よりは少し緩い契約となります。基本的には、不動産会社に一任することになるのですが、売主の方でも買主を見つけることが可能です。また、不動産会社としては２週間に１度の定期報告が義務付けられております。


・一般媒介契約
簡単に言うと、どの不動産にも同時に複数の広告を依頼することが可能です。不動産会社からの定期報告の義務が無く売主様主導で動くのが特徴です。


以上、３タイプを簡単に説明しましたが、いずれの場合も良い点と悪い点があります。

例えば、

専属専任・専任契約ですが成約が決まれば、不動産会社としては少なくとも成約報酬をもらえることは確定しておりますので、ぜひ『売却のお手伝いをさせて下さい』というのが本心。


売主様の意向に沿ってご希望の売却金額で買ってもらえるよう社の威信をかけて販売活動に取り組んでいきます。
この契約は、売主様と不動産会社の信頼関係がしっかりと出来ている場合の契約となります。


メリットは、一社に限定して依頼しておりますので、広告の出し方から案内方法まで、気兼ねなく細かく指示することが可能、物件の売却に時間が掛かっている場合など、原因の追求をして改善を行うことが容易です。

デメリットは、期限が定められた契約になりますので、その期間は他の不動産会社に変更することが出来ません。


一方、一般媒介契約を選択した場合の不動産会社のとしての心理的なポジションとしては、

「なんでうちに依頼するんだろう？」
「信用されていないんだろうな…。」
「他にもたくさん依頼しているんだろうな…。」

というような感じです。


私の個人的な意見ですが、

『一般媒介契約＝信頼関係が全くない契約』　という風に考えております。


不動産業界は、物件の成約が決まらなければ不動産会社は成約報酬を１円も頂くことが出来ませんので、不動産の広告などに費やした時間や費用は成約が決まらなければ、すべて無駄になってしまいます。


売主様が１０社の不動産会社に依頼を掛けて募集を行っても、成約に至るのは１社のみ。
残りの９社のお金と時間と労力が全て無駄になってしまいます。


私自身、そういった仕組みを知った上で、依頼をお願いする人を信用することができません。。
不動産の仲介は、基本的にお客様との信頼関係の上に成り立っていると考えるからです。

できる限り、高い金額で買ってもらいたいと考えるのであれば、同時にたくさんの不動産会社に
依頼することを考えるより、質の良い不動産屋さんを探すことに専念することをおすすめします。

一般媒介契約のメリットとしては、同時にたくさんの不動産会社に物件の依頼ができる。
売主様主導で販売活動を行えるところです。

デメリットは、不動産会社の利益になりにくく、誰も一所懸命に募集をおこなわないので、ろくな広告も打たれず結局売れなくて、売れ残り物件のようにサイト上に残ってしまう。誰も得しない依頼方法かと思われます。。


以上、媒介契約の内容をご説明しましたがいかがでしたでしょうか？
たくさんの不動産会社に依頼することは、良い面と悪い面があります。


あなたはどちらを選びますか？
不動産の取引は信頼関係が第一です。
信頼できる会社を探すことが成約への近道です。